え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第10章 ターキー国王
ナナミー国でのコメディーショーは無事に終わり、大爆笑をかっさらったウラユとゲンブは地球に帰っていった。
なぜ、私も連れていってと言わなかったのだろうと、悔やむ光邦はナナミーを出る支度をしていた。
「もう、用はないわよ。さぁ、ターキーに向かいましょう」と光邦は金の剣を背中にかける。
アーナルは、不安げな表情を浮かべ、「アレでいいのか?」と小さく尋ねる。
「いいのよ。この星のレベルはだいたいわかったから。ターキーについたら、私はチョットの宇宙船で地球に帰るわよ」
「その件に関してですが……」とチョットが、顔を曇らせる。
「どうしたのよ。まさか、あんた、まだ修理が終わってないとか、費用が加算されて払えなくなってるとか、宇宙船が爆発して木っ端微塵になったとか言うんじゃないでしょうね」
「あぁぁぁ……その最後です」
「爆発して木っ端微塵!? 爆発して木っ端微塵!? まさかのそれっ!」
オチで言ったつもりの最後が、大正解だったことに、光邦は怒りを越えて薄ら笑いを浮かべていた。
「いや、もう今までがとんでもないことありすぎたので、簡単には驚かないけど気持ち、軽く沈んでくるのがわかるわ」
なぜ、私も連れていってと言わなかったのだろうと、悔やむ光邦はナナミーを出る支度をしていた。
「もう、用はないわよ。さぁ、ターキーに向かいましょう」と光邦は金の剣を背中にかける。
アーナルは、不安げな表情を浮かべ、「アレでいいのか?」と小さく尋ねる。
「いいのよ。この星のレベルはだいたいわかったから。ターキーについたら、私はチョットの宇宙船で地球に帰るわよ」
「その件に関してですが……」とチョットが、顔を曇らせる。
「どうしたのよ。まさか、あんた、まだ修理が終わってないとか、費用が加算されて払えなくなってるとか、宇宙船が爆発して木っ端微塵になったとか言うんじゃないでしょうね」
「あぁぁぁ……その最後です」
「爆発して木っ端微塵!? 爆発して木っ端微塵!? まさかのそれっ!」
オチで言ったつもりの最後が、大正解だったことに、光邦は怒りを越えて薄ら笑いを浮かべていた。
「いや、もう今までがとんでもないことありすぎたので、簡単には驚かないけど気持ち、軽く沈んでくるのがわかるわ」