え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第11章 別れの日
チョットの自宅で、帰る準備をする光邦。衣類も洗濯し入浴もすませ、メイクもバッチリ決まった。
「名残惜しいです、光邦」と目頭を熱くするチョットに対して、ツバをひっかける光邦。
「お前が間違えて連れてきたくせに、なにを言ってるのよ! 私からあんたに対しての返事は、こうよ!」と悪態をつく。
だが、チョットは、
「確かに、私が悪いのです。で、いくら払えばいいのですか?」と財布を出した。
「は?」
顔をしかめる光邦。
その横でコーヒーのようなドリンクを飲みながら、アーナルがクスリと笑った。
「この星でのその行為は、子供が親にお小遣いをねだるときにする行為よ。地球では侮辱行為ですけどね」
「ややこしいわね! こんな星のお金なんていらないわよ。」
「だけど私は、光邦に感謝している。あなたこそ、本当の勇者よ」
「え、ちょっと待って、なんで私が、勇者なの? 私は勇者と間違えられて拉致されたのよ。しかも、ここから別の世界にも連れ出されて行って大変だったんだから(ルイーダの酒場)」
「いや、光邦がいたからこそ、国王の本当の正体を知れた。デンブも私も死なずにすんだ。そして、惑星の名前も決まり、デンブが、惑星の長になった」
「名残惜しいです、光邦」と目頭を熱くするチョットに対して、ツバをひっかける光邦。
「お前が間違えて連れてきたくせに、なにを言ってるのよ! 私からあんたに対しての返事は、こうよ!」と悪態をつく。
だが、チョットは、
「確かに、私が悪いのです。で、いくら払えばいいのですか?」と財布を出した。
「は?」
顔をしかめる光邦。
その横でコーヒーのようなドリンクを飲みながら、アーナルがクスリと笑った。
「この星でのその行為は、子供が親にお小遣いをねだるときにする行為よ。地球では侮辱行為ですけどね」
「ややこしいわね! こんな星のお金なんていらないわよ。」
「だけど私は、光邦に感謝している。あなたこそ、本当の勇者よ」
「え、ちょっと待って、なんで私が、勇者なの? 私は勇者と間違えられて拉致されたのよ。しかも、ここから別の世界にも連れ出されて行って大変だったんだから(ルイーダの酒場)」
「いや、光邦がいたからこそ、国王の本当の正体を知れた。デンブも私も死なずにすんだ。そして、惑星の名前も決まり、デンブが、惑星の長になった」