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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第11章 別れの日

「あら、星の名前決まったの? なんていうの?」

アーナルは得意げに、紙を用意し、ペンで書きはじめた。

「これよ! じゃじゃーん」と紙を見せるが、それは現地の文字だった。

「わかんないわよ。あなたのせっかくのじゃじゃーんが霞むわ! 地球の日本語で書いてよ」

するとチョットが、その紙を示し「惑星コーモンと書いてます」

「惑星コーモン!? なんか、ずっと気になったんだけど、あんた達の、ネーミングセンスが、下よりってどうなの?」

「しもよりとは?」

「もういいわ。説明すると時間がかかりそう。なんか、私も源氏名をアーナル壷菊から別名に変えてやるわ」

と言って光邦は、大きく背伸びをし、そのまま外に出た。そして、空を見上げた。

もうすぐここから出て、地球に戻れる。

そう思うと、なにやら心がキュッと締め付けられる。

(あらやだ、寂しいのかしら)

ふと、目を閉じると、ここに来てからのたくさんの出来事が瞼に映し出されてくる。


トリセンナシで、門番だと思って勇者ヒップのお尻を掘ったわね……


その後、大臣を務めるいい男ともやったわ……

ウナギの化け物相手に、よく射精できたものね……

別の世界では、トロルの尻に……

「他に思い出あるでしょっ!」




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