え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第2章 サバイバル
『美味しいんですよ』とチョットは大きく口を開けると、ワシャワシャを指で摘まんで、ポイっと放り込んだ。
チョットは満足げに、カリカリと咀嚼音を出しながら、味わった。
『うわぁ、久しぶりの味だぁぁ~。これおすすめですよ』
「ちょっと、食べながら喋らないで! 口の中から粉々になった黒いものと、足が何本か見えるから」
『どうぞ、たくさんいますから、食べ放題ですよ』
チョットは、鷲掴みで口に頬張る。
見ているだけで脇の下がゾワゾワし、鳥肌がたつ。
「いやだぁ~、出来たら火を通したい」
『ええ~、このままが新鮮でいいですよ。ただ、たまに寄生虫がいて、かみ切れないからこうやって口から出す場合も』と口から白い糸のような物を引っ張りだす。
あまりのグロテスクさに、光邦は地面に倒れて悶絶する。
ボリボリ音をたてて食べ続けるチョットは、しまいにはワシャワシャの大群の中に右手を突っ込む。
数匹のワシャワシャがその手を伝って、チョットの首元まで上がってくるが、左手で次々と取り口に入れる。
そして、なにかを見付けたのか、一気に手を引き抜いた。
『アーナル様、卵がいっぱいありましたよ』
手には、パチンコ玉ほどの小さな薄黄色の物が大量に握られていた。
チョットは満足げに、カリカリと咀嚼音を出しながら、味わった。
『うわぁ、久しぶりの味だぁぁ~。これおすすめですよ』
「ちょっと、食べながら喋らないで! 口の中から粉々になった黒いものと、足が何本か見えるから」
『どうぞ、たくさんいますから、食べ放題ですよ』
チョットは、鷲掴みで口に頬張る。
見ているだけで脇の下がゾワゾワし、鳥肌がたつ。
「いやだぁ~、出来たら火を通したい」
『ええ~、このままが新鮮でいいですよ。ただ、たまに寄生虫がいて、かみ切れないからこうやって口から出す場合も』と口から白い糸のような物を引っ張りだす。
あまりのグロテスクさに、光邦は地面に倒れて悶絶する。
ボリボリ音をたてて食べ続けるチョットは、しまいにはワシャワシャの大群の中に右手を突っ込む。
数匹のワシャワシャがその手を伝って、チョットの首元まで上がってくるが、左手で次々と取り口に入れる。
そして、なにかを見付けたのか、一気に手を引き抜いた。
『アーナル様、卵がいっぱいありましたよ』
手には、パチンコ玉ほどの小さな薄黄色の物が大量に握られていた。