え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第2章 サバイバル
おやつと聞いて、心が弾む。
光邦は、甘い果実か、ナッツ類を想像した。
「どこどこ、どこにあるのよ」
『あちらです』
そう言って、ゆっくりと黒い山に近付いていく。
近付くにつれ、細かい音でガシャガシャと鳴っているのがわかる。
「これ、なんの音?」
『とりましょう』と、チョットはその山に手を伸ばし、なにやら黒い物体を摘まむと、それを手にのせて光邦に差し出した。
「なにこれ」
光邦は、その物体を見た瞬間に悲鳴を上げた。
「イヤァーーーッ!! なによこれぇーーっ」
チョットの手の平には、2センチほどの黒い色をした、ひょうたん型の胴体からシャーペンのシンほどの足が数十本ほど生えている蜘蛛ともゲジとも言えないような生物だった。
あの、黒い山は、何千匹ものそれが群れになったものだった。
『これは、ワシャワシャと言って、この辺りでは、ジャングルのスナック菓子とも呼ばれて、子供は捕まえてピクニックのおやつにもします』
「こ、こ、これ食うの!? なに、虫なの?」
『陸に住む甲殻類ですね。ワシャワシャはたんぱく質とカルシウムが豊富で、そのままでももちろん、油で揚げたり、汁の具材にもいけます。お酒にもあいますよ』
「ここの星の生物のネーミング、もっとマシな名前ないの? ワシャワシャとブランデーは最高ってならないよね?」
光邦は、甘い果実か、ナッツ類を想像した。
「どこどこ、どこにあるのよ」
『あちらです』
そう言って、ゆっくりと黒い山に近付いていく。
近付くにつれ、細かい音でガシャガシャと鳴っているのがわかる。
「これ、なんの音?」
『とりましょう』と、チョットはその山に手を伸ばし、なにやら黒い物体を摘まむと、それを手にのせて光邦に差し出した。
「なにこれ」
光邦は、その物体を見た瞬間に悲鳴を上げた。
「イヤァーーーッ!! なによこれぇーーっ」
チョットの手の平には、2センチほどの黒い色をした、ひょうたん型の胴体からシャーペンのシンほどの足が数十本ほど生えている蜘蛛ともゲジとも言えないような生物だった。
あの、黒い山は、何千匹ものそれが群れになったものだった。
『これは、ワシャワシャと言って、この辺りでは、ジャングルのスナック菓子とも呼ばれて、子供は捕まえてピクニックのおやつにもします』
「こ、こ、これ食うの!? なに、虫なの?」
『陸に住む甲殻類ですね。ワシャワシャはたんぱく質とカルシウムが豊富で、そのままでももちろん、油で揚げたり、汁の具材にもいけます。お酒にもあいますよ』
「ここの星の生物のネーミング、もっとマシな名前ないの? ワシャワシャとブランデーは最高ってならないよね?」