え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第4章 ターキー国
「やっと着いたの……お腹空いたし、喉からからだし、足痛いし、疲労も溜まって、早く布団に入りたい」
ヨタヨタと歩み寄る光邦。もう、足は限界だ。
チョットは疲れた顔を見せず、足早に門の前に立った。
「ねぇチョット、あんた疲れないの?」
「国王にバレるのが恐ろしくて、疲れなんて感じてられません……」
どんな国王なんだろう……。
光邦も怖くなった。だけど、帰れない。
巨大な、四角い鉄の扉が、さらに恐怖を増す。
「これは、呪文を唱えることによって、開きます」
「どんな呪文よ」
「いきます。……ヨダンカガルサテッモオトミノキヨダンカガルサヲビクチノアババ~」
「……」
「……」
「開かないじゃないの」
「あ、すいません、日本語で唱えました」
「日本語にすると、ああなるんだっ!!」
チョットは、惑星の言葉で唱えた。
だが、日本語に変換され、光邦の耳に届いたのは、こうだった。
「ムヤナガイタンヘカモスヌヲチッドツンパナイレキノナンオイナタキトツンパイナタキノナンオナイレキ」
「いや、さっきと違わない!? 明らかに長くなってるよね? それあってる?」
扉が開いた。
「開くんかい!」
ヨタヨタと歩み寄る光邦。もう、足は限界だ。
チョットは疲れた顔を見せず、足早に門の前に立った。
「ねぇチョット、あんた疲れないの?」
「国王にバレるのが恐ろしくて、疲れなんて感じてられません……」
どんな国王なんだろう……。
光邦も怖くなった。だけど、帰れない。
巨大な、四角い鉄の扉が、さらに恐怖を増す。
「これは、呪文を唱えることによって、開きます」
「どんな呪文よ」
「いきます。……ヨダンカガルサテッモオトミノキヨダンカガルサヲビクチノアババ~」
「……」
「……」
「開かないじゃないの」
「あ、すいません、日本語で唱えました」
「日本語にすると、ああなるんだっ!!」
チョットは、惑星の言葉で唱えた。
だが、日本語に変換され、光邦の耳に届いたのは、こうだった。
「ムヤナガイタンヘカモスヌヲチッドツンパナイレキノナンオイナタキトツンパイナタキノナンオナイレキ」
「いや、さっきと違わない!? 明らかに長くなってるよね? それあってる?」
扉が開いた。
「開くんかい!」