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え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?

第4章 ターキー国

中に入ると、また重厚な扉が……。

一つ目の扉が大きな音をたてて、閉ざされていく。

後ろを見ると、扉を閉めたのは、この国の兵士二人だ。かなり重いのか、兵士は膝をついて息をきらしていた。

「手動なのね」

「テレイヲメコオニチンポツールフ……」

「また、違う呪文!? なんか冷静に聞いたら危ないから、それやめない?」

二つ目の扉が開く。だが、扉を開けた兵士は首を傾げてながら話している。

「呪文、あれでよかったっけ?」

「ん、いいんじゃない?」

どうでもよかったようだ。

すると二つ目の扉担当の兵士が、一つ目の扉担当の兵士を呼ぶ。

「おい、お前達、こっちを閉めろ」

ヘトヘトになりながら、一つ目の扉担当兵士は二つ目の扉を閉めにかかった。

「あらぁ、上下関係厳しいのね。て、ことは、三つ目は彼らが閉めるのかしら」

目の前には三つ目の扉が……。

「アーナル様、呪文はどんな風にしましょう」

「決まってないんかい!!」

チョットは、大きく息を吸う。

「待った、一度やらせて」と光邦が前に出る。

「なまむぎなまごめなまたまご、○○○○×××△△△(放送禁止用語)」

開いた。

「なんで開くのよ!!」

すると三つ目の扉担当の兵士が、

「斬新で面白かったですぅ」と笑った。

「いや、このシステムのセキュリティー意味ないやん」

後ろから二つ目の扉の兵士が、「あ、我々が扉を閉めまーす」

「自分から進んでやるのね……なんか、ウラユちゃんのところで見た兵士と違うわね」

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