
この夏、君に溺れた
第5章 デートシーン
「彼……女?」
「知らない?背の高い人だよ。海の家で一緒に働いてたよね。」
「へえ………そうなんだ。」
知らない。
明らかに私じゃない。
「藤沢、何でここまで来たの?」
「……バス。」
適当に答えた。
「バス停まで結構歩くけど、よく来るの?ここ。」
うるさいと思いながらも、小さく頷いた。
その様子を見かねた先生が、助け船を出してくれた。
「葉山はここまで、何で来たんだ?」
「兄貴の車に、乗せてもらって来ました。」
「その兄貴は?」
「あっちで、彼女と一緒にいます。」
葉山君が向いた先に、大学生らしきカップルがいた。
「藤沢、いつまでいる?よければ兄貴に言って、一緒に乗せて貰え……」
「いいよ!」
あまり話した事もないのに、怒鳴ってしまった。
「ごめん。一人で帰れるから。」
私は二人を置いて、歩きだした。
「藤沢‼」
後から先生が追いかけて来る。
「知らない?背の高い人だよ。海の家で一緒に働いてたよね。」
「へえ………そうなんだ。」
知らない。
明らかに私じゃない。
「藤沢、何でここまで来たの?」
「……バス。」
適当に答えた。
「バス停まで結構歩くけど、よく来るの?ここ。」
うるさいと思いながらも、小さく頷いた。
その様子を見かねた先生が、助け船を出してくれた。
「葉山はここまで、何で来たんだ?」
「兄貴の車に、乗せてもらって来ました。」
「その兄貴は?」
「あっちで、彼女と一緒にいます。」
葉山君が向いた先に、大学生らしきカップルがいた。
「藤沢、いつまでいる?よければ兄貴に言って、一緒に乗せて貰え……」
「いいよ!」
あまり話した事もないのに、怒鳴ってしまった。
「ごめん。一人で帰れるから。」
私は二人を置いて、歩きだした。
「藤沢‼」
後から先生が追いかけて来る。
