
この夏、君に溺れた
第3章 先生の部屋へ居候
私の胸はジーンと熱くなった。
「だから……あまり楽しい、」
「はいはい!」
私は授業の時のように、右手を高く上げた。
「午前中は私、塾に行くし。午後は受験勉強するし。決して先生の邪魔はしません!」
「えっ……おまえ、海の家にバイトに行くって言ったのに、塾には行くって、親に嘘だってバレないか?」
私は目が点になる。
「……気付かなかったのかよ。」
「えっ、あ、いや、その……」
「なんだよ。」
私は上げた手を、そっと降ろした。
「親には、電車で塾に通うっていう約束で、許可貰ったんだよね……ほら、電車代も……」
私はバックの中から、封筒に入ったお金を見せた。
開いた口が塞がらない先生。
「ははは……」
笑うしかない私。
だってそれしか、先生と一緒にいる方法がなかったんだもん。
「わかった。とにかく受験勉強だけは、サボるなよ。」
そう言って先生は、パソコンに向かった。
「だから……あまり楽しい、」
「はいはい!」
私は授業の時のように、右手を高く上げた。
「午前中は私、塾に行くし。午後は受験勉強するし。決して先生の邪魔はしません!」
「えっ……おまえ、海の家にバイトに行くって言ったのに、塾には行くって、親に嘘だってバレないか?」
私は目が点になる。
「……気付かなかったのかよ。」
「えっ、あ、いや、その……」
「なんだよ。」
私は上げた手を、そっと降ろした。
「親には、電車で塾に通うっていう約束で、許可貰ったんだよね……ほら、電車代も……」
私はバックの中から、封筒に入ったお金を見せた。
開いた口が塞がらない先生。
「ははは……」
笑うしかない私。
だってそれしか、先生と一緒にいる方法がなかったんだもん。
「わかった。とにかく受験勉強だけは、サボるなよ。」
そう言って先生は、パソコンに向かった。
