
この夏、君に溺れた
第5章 デートシーン
年配の人になると、周りを見てないようで、よく見ている。
「ええっと……この人は、」
しかも先生、困ってるし。
「親戚の者です。」
「親戚?」
ちょっと大家さん、年寄りなのに眼光鋭いよ。
「はい。私のお母さんの従兄弟です。ねえ、孝ちゃん。」
「孝ちゃん!?」
私は余裕の笑顔で、大家さんをすり抜けた。
「じゃ、そう言う事で!大家さん、また!」
気を使いながら後を付いてくる先生。
「思いきった事言うな。俺はいつからお前の母親の従兄弟になったんだよ。」
「ついさっき。」
「悪い女。」
「機転が利くって言って。」
だってせっかく塾をズル休みしてまでの、先生とのデートだもん。
邪魔なんて、入ってほしくないもんね。
「で?海まで何で行くの?」
「ああ、駅前でレンタカー借りる。」
先生が指差した方へ、一緒に歩く。
なんだかワクワクする。
先生の運転で、海までドライブだ。
「ええっと……この人は、」
しかも先生、困ってるし。
「親戚の者です。」
「親戚?」
ちょっと大家さん、年寄りなのに眼光鋭いよ。
「はい。私のお母さんの従兄弟です。ねえ、孝ちゃん。」
「孝ちゃん!?」
私は余裕の笑顔で、大家さんをすり抜けた。
「じゃ、そう言う事で!大家さん、また!」
気を使いながら後を付いてくる先生。
「思いきった事言うな。俺はいつからお前の母親の従兄弟になったんだよ。」
「ついさっき。」
「悪い女。」
「機転が利くって言って。」
だってせっかく塾をズル休みしてまでの、先生とのデートだもん。
邪魔なんて、入ってほしくないもんね。
「で?海まで何で行くの?」
「ああ、駅前でレンタカー借りる。」
先生が指差した方へ、一緒に歩く。
なんだかワクワクする。
先生の運転で、海までドライブだ。
