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双龍の嫁

第1章 水龍


彼の足の間にある、でこぼこした棒状のものが男性器なのだと教えてくれました。
一番先は細く、根元にいくにしたがってそれはこちらの腿程も太くなっています。


「少しばかり痛むだろうが耐えてくれ」


それが股を刺して徐々に徐々に侵入してきました。
容易に受け入れられたのは水のせいでしょう。
破瓜の血液がそこから細く立ち上り、わたしの顔の辺りで散っていくのが見えました。

そこからほんの少し進めたところで彼はわたしの両足首をつかんで大きく広げさせ、じっくりとその部分を見詰めます。


「沙耶、お前に無理のないようにしなければね」


そう言って緩やかに動き始めました。

処女であったわたしの体に初めに走った痛みが薄れてきた頃、再びわたしは固くつむっていた目を開けました。
初めに見たよりもそれは大きく起立しておりました。

彼は人の指程の深さまでそれを埋めて、注意深く出し入れを繰り返していました。
夫の男性器の全てを受け入れるのはおそらく無理だという事は、彼の方も分かってくれていたようでした。

繰り返し体内へと浅く小突かれるその感覚はむずむずするというか、なんだか妙なものでした。
入る時にあ、と声が出てしまうのですが驚いている訳ではありません。

その抽挿が早くなって、わたしはいつしか体を反らせて体内をドクドクと流れる自身の熱い血液と、あっ、あっ、と続けざまに喉からこぼれる媚びたような声音に戸惑っていました。

彼の手は両の腿に周り、行為に注力しています。

穿たれるそれは尖った先端と相まって容易に内側へと入り込みます。
ですがそれをくぐってから途中にある所々のでこぼこがわたしの内膜を擦りあげるのです。

それはまるで胎内に夫の愛情や精気が染み込んでくるようでした。


やがて夫のそれが完全に抜かれ、白濁した塊を水中に勢いよく吐き出しました。
それはわたしの血液よりも重く、幾つものかたまりとなって水底へと沈んでいきました。

そんな光景を眺めながら、わたしは未だにじくじくと疼く熱を感じていました。



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