双龍の嫁
第4章 双龍の嫁
龍の夫たちが触れるとわたしの肌は濡れ、異形の性器を求めては女陰が広がりその精液を欲しがるあまりにすぼまり扱きあげ。
彼らの許すままに高揚を繰り返して、このように禁じられればその通りに疼いた熱を耐え続けます。
けれどもそれはそんな風にわたしが望んだことでもあります。
彼らがわたしに与えてくれる永遠の愛。
それはなにごとにも変えられるものではありません。
「────ああ、そろそろ彼が帰ってくるね。 本格的にお前を愛するのはあとにして、今はこれで気をやりなさい」
「は……はい…っ…っ!」
その言葉とともに、わたしの体は高まる悦びで満たされます。
彼の両の指に挟まれた突起が一気にぐうっと膨らみ、解放された愉悦は痛みにも似た痺れを伴いました。
わたしの高く伸びる嬌声が湖畔の梢をぬって響き渡ります。
そんな中で、水龍はなおもわたしをゆるゆると責めながら、湖面に映っているわたしの姿を眺めながら花のような微笑みを浮かべていました。
「明日は他の花嫁たちも祝福に来てくれるそうだ。 もうすっかりと彼女たちとも仲が良いようだが……お前のために今、一等心を砕いている、明晩は風龍と過ごすようにね」
「……は、い」
それからまもなくまた大量の食事を抱えた風龍が戻ってくるまで。
頬に優しく当たる唇の感触とともに、わたしは水龍の胸のなかで恍惚と震え続けたのでした。
[完]