一途とは 続編
第2章 受験
センター試験までの間、私は山口tのことが恋しくて恋しくて仕方がなかった。
少しでも山口tが通り過ぎると、懐かしいような、愛しくて仕方がないような
お茶を飲み込んだ後もまだ舌先に少し残っていて、ほのかに甘い味がするような
そんな感情がひたすら込み上げてきていた。
通り過ぎる度に、見かける度に、目が合う度に
静かに想いを潜めて、そっと焦がれていた
センターの前日にはお世話になった先生たちから応援メッセージを手書きでいただく。
私はもちろん山口tの物を真っ先に見た
それを見て笑っちゃったよね
『しっかり食べる事はできているので、後は解く力に変えていこう!良い報告をお待ちしています』
だった。
もうー笑
私を食いしん坊キャラにしないでよ〜笑
センターも芳しくない結果で第一志望も落ち、私は滑り止めに受かった。
まあ、そうなるだろうなとは普通に感じていた。
全く集中できないんだもの。
全くエンジンもかからない。
精神が崩壊していく親。
私はもう、懲り懲りだった。
小学生の頃からそうだ。
もうしんどくて辛くて、誰にも言えなくて、一人で必死に耐えて、堪えて押し込んで
そうやって生きてきたんだもの。
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