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麻衣香「…」


目的地などはなく
ただやみくもに歩き続けた
途中、先生に会いそうになると身を隠し
気づくと…


麻衣香「…あ」


教室がある棟を離れ
旧校舎になる別の棟に来ていた

旧とはいえ使っている教室などもある為
そこまで古くはないのだが
今は誰もおらず…


麻衣香「…」


シーンと静まり返っていた


麻衣香「…？」


静まり返り
誰もいないと思ったが
ある教室の中に人影が見られた

そこは準備室で授業で使う教材や備品が
置かれている教室で先生らが
いると思ったが…


麻衣香「えっ、圭さん？」

圭「…」


中にいたのは圭だった


麻衣香「何してるんだろう…」


授業はもう始まってるというのに
何をしているのか…


圭「…？」

麻衣香「あ、っ…」


通り過ぎようとしたが
視線に気づかれバレてしまった
とっさに逃げようとしたが手招きをされ
麻衣香は…


麻衣香「…っ」

圭「…」


引き寄せられるように中へ入って行った