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北川「では気をつけて行ってらっしゃい
ませ」

麻衣香「はい、行ってきます」

道久「行ってきます」

圭「…」

和真「…」


北川に見送られながら
自家用のバスに乗り込み出発した
家から温泉宿まで高速を使い二時間程度
その間、車内は…


和真「…」

圭「…」

道久「…」

麻衣香「…っ」


静寂に包まれていた…


麻衣香「…」


バラバラに座っているという事もあるが
誰一人、言葉を発する事はなく
車内は恐ろしいほど
静かだった


麻衣香「…」

道久「もう着きますよ」

麻衣香「！！」


間もなくしてバスは
目的地である温泉旅館に到着

温泉宿は鬼崎が保有する物で古いながら
どこか懐かしい雰囲気漂う
温泉宿だった


道久「さっ、行きましょうか」

麻衣香「あ、はいっ…」

圭「…」

和真「…」