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女将「こちらが椚麻衣香様のお部屋です
その隣が道久様、圭様、和真様となって
おります」

麻衣香「別々なんですか？」

女将「鬼崎様からお部屋の方は各自別々
にせよと仰せつかっていますので」

麻衣香「そうですか…」


旅館に到着すると
それぞれ各部屋に案内された
てっきり四人同じ部屋だと思っていたが
別々だった


道久「部屋、別々で残念だったね」

麻衣香「そんな事は…」

道久「まあ、それぞれゆっくりできるし
そうなった時に他の人に邪魔されないか
ら逆にいいか…」

麻衣香「そうなった時って？」

道久「そうなった時だよ」

麻衣香「…」

道久「それより、この辺りは温泉饅頭が
有名なんだ、食べに行かない？」

麻衣香「温泉饅頭！？私食べた事なくて
食べたいです！！」

道久「じゃあ各自、荷物置いて１０分後
ロビーで」

麻衣香「わかりました」

圭「…」

和真「…」


各自、荷物を置いて
四人で温泉饅頭を食べに行く事に
だけど１０分後、旅館のロビーに現れた
のは…


麻衣香「すいません、お待たせしました
広いから迷っちゃって…」

道久「…」

麻衣香「あれっ、道久さんだけですか？
圭さんと和真さんは？」

道久「二人は、まだ来てません…」

麻衣香「そうですか…」

道久「…」


麻衣香と道久だけだった…