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圭「僕、先に入ってるから」

麻衣香「…はいっ…」

圭「♪～」

麻衣香「…」


早々と浴衣を脱ぎ捨て
全裸で堂々と大浴場へ向かった圭

大浴場では衛生上などの様々な理由から
浴槽へのタオルの持ち込みは
基本禁止されている

今回泊まっているこの旅館も
例外ではなく…


麻衣香「タオル等の持ち込みはご遠慮ください、か…」


浴槽へのタオルの持ち込みは
禁止されていた


麻衣香「…っ」


覚悟を決め大浴場のドアを開けた麻衣香
大浴場は真っ白な湯気に覆われ
圭の姿を確認する事は
できなかった


麻衣香「圭さん、圭さ…」

圭「ここだよ」

麻衣香「見えない、どこっ…きゃっ！！
痛った…」

圭「えっ、大丈夫！？」

麻衣香「！！」


湯気で前が見えず
圭の声を頼りに歩いていたら
案の定、足を滑らせ尻餅をついて転んで
しまった

幸い、大事には至らなかったが
段々湯気が晴れていくと
目の前に…


圭「怪我はない？」

麻衣香「…っ、大丈夫です…」


全裸の圭がいた