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中出し家族。

第15章 絶望と希望



北川「あと、学校の件ですが」

麻衣香「戻れるんですか!?」

北川「いえ、現状復帰は難しいので転入なり
家庭学習など勉強は続けられるよう手配して
いますので」

麻衣香「そっか、そうだよね…」

北川「病院の方も早く対応してもらえるよう
準備していますから、お気持ちが決まり次第
連絡し受診してください」

麻衣香「うん」

北川「では私は鬼崎家に戻りますので」

麻衣香「えっ、戻るの?」

北川「このまま一緒にいたらバレるリスクも
高くなります、それに旦那様の側にいれば
向こうの動向もわかりますから」

麻衣香「そうかもしれないけど、でも」

北川「私なら大丈夫です」

麻衣香「北川さん」

北川「本当、大丈夫ですから」

麻衣香「…」


北川を返すのに不安はあったが
このまま一緒にいたらバレる可能性がある

向こうの動きを探る為にも今は
今は家に戻るのが
懸命だった


北川「落ち着いたらまた来ますので」

麻衣香「気をつけて」

北川「はい、ではまた」

麻衣香「また…」


落ち着いたらまた会える
この時は、お互いそう思っていた

だけど残念ながらこれが北川と交わした
最後の会話になってしまった…


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