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和真「話しがしたいんだ、ここ開けてくれ
ないか」

麻衣香「…」

和真「頼む、麻衣香」

麻衣香「…開けられません…」

和真「麻衣香！！」

麻衣香「近所迷惑だから帰ってください」

和真「警察が家に来たんだ」

麻衣香「！！」

和真「それで事件の事知って…」

麻衣香「…」

和真「父さんの事ごめん、謝って済むような
事じゃないけど居ても立っても居られなくて
それで」

麻衣香「用はそれだけですか」

和真「えっ」

麻衣香「私はあなた達の父親を許す気は一切
ありません、だから謝罪も結構です」

和真「麻衣香…」

麻衣香「だからもうお帰りください」

和真「…」


冷たい、残酷な言い方なような気もしたが
これくらいじゃ言い足りないほど
麻衣香の体は心は深く
傷ついていた


和真「麻衣香、俺…」

麻衣香「忘れたいんです」

和真「！？」

麻衣香「あの家で起きた事、された事も全部
忘れたい、一日も早く忘れたいんです…」

和真「麻衣香…」

麻衣香「だからもう帰って、帰ってください
そして二度と、私の目の前に現れないでくだ
さい…」

和真「…」