機動戦士ガンダム~サマーバケーション~
第2章 夏の出会い
相変わらず強引でガサツなヒロミにタメ息を吐きながらも、カイトもザクを修理して簡易建物を作るのを手伝う。
最初は大迷惑でしかなかったヒロミの型破りで破天荒な行動だが、巻き込まれて振り回されるうちに段々と楽しんでいる自分にカイトは気づいた。
驚く程に手際よく海の家は完成した。
もちろん、建物内は手作業でみんなの居住スペースも十分に確保された。
子供たちは家を壊されたことなんかすっかり忘れたように新しい家に喜んではしゃいでいる。
せっかくモビルスーツがあるのならとヒロミはやはりカイトも巻き込んで食料を調達したり、モビルスーツで相撲やダンスをしたり、アクロバティックな飛行技を見せたりして子供たちを喜ばせた。
ヒロミは料理も上手でレパートリーも多いから子供たちも大喜びだ。
「スゲーよ、ヒロミは」
「いつも同じメニューのマコ姉の料理には飽きてきたところだったんだ」
「うるせ~ぞ、お前ら。今まで誰のおかげで飯が食えたと思ってやがる」
子供たちがヒロミの料理にあんまり嬉しそうにするものだからマコは真っ赤になって怒った。
「まあ、任せてくれよ。オレはモビルライダーと同じで100の特技を持つ男だから」とヒロミが嬉しそうにVサインを出すと、
「モビルライダーの特技は98だ。それにモビルライダーの決めポーズはVサインじゃなくてサムズアップだ」とカイトがサムズアップをしながらツッコミを入れた。
モビルライダーというのはヒロミやカイトが子供の頃にやっていた変身ヒーロー番組である。
「うわっ、出たよ細かい~。大体100なんだから、いいじゃんそれで」とヒロミが軽く流そうとするが
「どうでもよくはない。モビルライダーを語る上では大事なことだ」とカイトは流してくれなかった。それどころか、モビルライダーに変身する男の特技を次々に言い出した。ヒーロー図鑑に載っていたのを全部記憶しているのだ。
「うひゃあ、細かいにも程があるぞ」とヒロミが言えば、「お前は適当過ぎるんだ。100の特技だって数えたワケじゃなくて適当に言ってるだけだろ」と返される。
几帳面なカイトとアバウトなヒロミ、真逆なキャラのふたりの漫才みたいなかけ合いに子供たちは大爆笑する。
「やいっ、特技の中にはチラ見も入ってるのか」
最初は大迷惑でしかなかったヒロミの型破りで破天荒な行動だが、巻き込まれて振り回されるうちに段々と楽しんでいる自分にカイトは気づいた。
驚く程に手際よく海の家は完成した。
もちろん、建物内は手作業でみんなの居住スペースも十分に確保された。
子供たちは家を壊されたことなんかすっかり忘れたように新しい家に喜んではしゃいでいる。
せっかくモビルスーツがあるのならとヒロミはやはりカイトも巻き込んで食料を調達したり、モビルスーツで相撲やダンスをしたり、アクロバティックな飛行技を見せたりして子供たちを喜ばせた。
ヒロミは料理も上手でレパートリーも多いから子供たちも大喜びだ。
「スゲーよ、ヒロミは」
「いつも同じメニューのマコ姉の料理には飽きてきたところだったんだ」
「うるせ~ぞ、お前ら。今まで誰のおかげで飯が食えたと思ってやがる」
子供たちがヒロミの料理にあんまり嬉しそうにするものだからマコは真っ赤になって怒った。
「まあ、任せてくれよ。オレはモビルライダーと同じで100の特技を持つ男だから」とヒロミが嬉しそうにVサインを出すと、
「モビルライダーの特技は98だ。それにモビルライダーの決めポーズはVサインじゃなくてサムズアップだ」とカイトがサムズアップをしながらツッコミを入れた。
モビルライダーというのはヒロミやカイトが子供の頃にやっていた変身ヒーロー番組である。
「うわっ、出たよ細かい~。大体100なんだから、いいじゃんそれで」とヒロミが軽く流そうとするが
「どうでもよくはない。モビルライダーを語る上では大事なことだ」とカイトは流してくれなかった。それどころか、モビルライダーに変身する男の特技を次々に言い出した。ヒーロー図鑑に載っていたのを全部記憶しているのだ。
「うひゃあ、細かいにも程があるぞ」とヒロミが言えば、「お前は適当過ぎるんだ。100の特技だって数えたワケじゃなくて適当に言ってるだけだろ」と返される。
几帳面なカイトとアバウトなヒロミ、真逆なキャラのふたりの漫才みたいなかけ合いに子供たちは大爆笑する。
「やいっ、特技の中にはチラ見も入ってるのか」