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おじいちゃんのステテコ

第2章 腐ったリンゴ

中に入るとなんか象が火の輪っかをくぐっていたりピンクのレオタードのお姉さんが空中ブランコをしたり変なメイクをしたピエロがたまにのっていた

ここはサーカスだったのだ

ちょうどピエロについての絵本を書いていたジュリーヌはサーカスを見ることにした
しかし周りは楽しそうに笑っていたのにジュリーヌはただ1人泣いていた

するとピエロが話しかけた
「おねえさん、どうしたの」
ジュリーヌは喧嘩について話すと
「いやー、喧嘩する相手がいるってええよな。うちなんて話しかけても無視やで。無視。喧嘩させてくれないとかマジで最低やねん」
と笑いながら答えてきた
「しかも、ウチを作った人形師、パパみたいな存在やねんけどこの間心臓発作で死んだんやで。まぁ135歳だし妥当といえば妥当やねんけど。で、パパの妹がサーカスに売ったねん。他の仲間も居るねんけどみんな心を閉ざしたみたいで話しかけても無視するねん。で、サーカスの団長は怒って博物館に打ったんよ。まじ最悪やで」

ピエロはジュリーヌ以上に壮絶な過去があったのに明るく笑っていた
「ほな、お姉さんも素直に謝ればママと仲良くなれるねん、大事な家族なんやし仲直りしてき」
そしてジュリーヌは吹っ切れてピエロにお別れを言うと家に戻った

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