
🍳主婦ですが何か?
第10章 雨なのでたまには…
「はい、いらっしゃい――――どちらまで?」
タクシー乗り場に駆け込み、その場で待機していた車に、乗り込むと…お決まりの台詞で向かい入れられた。
「あっ、はい――――えっと、○○○まで、近くなったら道を指示しますね!」
「はい、分かりました」
と、乗車すると後ろの扉が自動で閉まった。
「凄い雨ですねで――――天気予報は晴れって言っていたのに…」
タクシーの運転手さんも今日の天気の変わりように呆れたように空をみた。
「本当に――――デパートの出入口からタクシー乗り場に走ってきただけなのに…こんなにずぶ濡れ!」
勢いよく降った雨は、ちょっと移動しただけなのにブラウスを濡らし…ブラを透かせている。
「///あ~…お客さん…ずいぶん濡れたね……タオル…使いますか?」
「!あっ、ありがとうございます!やだ――――あれだけの移動で…こんなにビチャビチャ!」
