テキストサイズ

扉を開けて AN

第8章 もう少しだけ


8-1 

軽くひねった程度だった足首を
改めてがっつり捻挫した

勿論 痛くてたまらないんだけど 
まーくんが毎日送り迎えしてくれるのが嬉しくて 
顔がにやけるのを止められない


「ニノちゃん、今度は荷台じゃなくて
俺にしっかりつかまっててね」


そう言われて しぶしぶを装いながら 
まーくんに掴まる事が出来るのも役得だ


信号が点滅し始めるのを見たまーくんが
急に立ち漕ぎしようとした時は
回した腕が外れて 荷台から落ちそうになったけど






ストーリーメニュー

TOPTOPへ