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扉を開けて AN

第8章 もう少しだけ



毎日 朝も帰りも二人きり
顔が見えないと 不思議と素直になれて
久しぶりに色んなことを話して笑い合う


「それにしても 翔ちゃんが彼女作ったの意外だったよねぇ」
「うん、1年の時は 彼女なんて要らない、
男友達と居る方が気楽でいい、とか
言って5人でよく遊んでたのに。
ある日突然カンナちゃんと付き合い始めてビックリだったよ」

「そうそう。1年の時は 大ちゃんと松潤も同じクラスで楽しかったね」
「相葉さんと大ちゃん、よく授業中寝てたよな」

「大ちゃんといっしょにいるとほわんとして眠くなるんだよ」
「何かわかるけど・・・あんまり気持ちよさそうに寝てるから
先生も “起こすの可哀想になる”って 大目に見てたっけ」

「あはは・・そんなこともあったねぇ」


こんなこと考えるのは虫が良い、って
分かっちゃいるけど
告白なんてする前の俺たちに戻れたような気がして
この時間がずっと続いたらなぁ、なんて願ってしまった






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