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扉を開けて AN

第9章 嘘の理由



目をそらし俯くニノちゃんを
バカみたいに見つめる事しか出来ない俺に
おばちゃんからのダメ押しが続く


「まーくんごめんね。ホントこの子ったら・・・
家の中では普通に歩いてるんだから 
もう放っておいてくれていいからね」


ポストから郵便物を取り出したおばちゃんが
家の中に戻り、玄関ドアがバタンと閉まった



「・・・・・・」
「・・・・・・」


無言のうちに 長い長い時間が流れた
・・ように感じたけど
きっとホントは数秒の事だったんだろうな






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