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扉を開けて AN

第9章 嘘の理由



後で会えたらきちんと話をしようと思いながら
すっかり肌寒くなった朝の空気の中
ぐいぐいとペダルを漕いだ


あれ、何か前より楽かも?

あぁ、そうか
ニノちゃんの体重なんて軽いもんだけど 
やっぱり後ろに乗せてるのと乗せてないのとでは全然違って
漕いだ分だけどんどん進むし
上り坂も全く平気で軽く漕げる

もしかしたら この3週間で脚力ついたのかも


そうだとしたら それはニノちゃんのおかげだ
そうだとしても お礼なんて言えそうにないけれど





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