扉を開けて AN
第9章 嘘の理由
でも、おばちゃんの言葉は俺の中に
スッと落ち着いた
正直言うと ちょっとだけ 熱ってホントかなぁ・・・
なんて疑う気持ちもあったんだけど
そうだよね、やっぱりニノちゃんは
こんなことでずる休みするヤツじゃないんだよね
よし、今日のところはノートだけ渡してもらって
大人しく帰ろう
「俺は全然大丈夫だから。あの、コレ、
今日の授業のノート。ニノちゃんに」
「ありがと。上がって顔見て行かない?」
「・・今日はやめとく。ニノちゃんにお大事に、って言っておいて」
「わかったわ。まーくん、これからも和の事よろしくね」
「あは、俺の方こそよろしくだよ、
ニノちゃんには一杯お世話になってるもん
じゃあね、おばちゃん、おやすみー」
「まーくんありがと。おやすみなさい」