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扉を開けて AN

第9章 嘘の理由



「あら、まーくん。心配してきてくれたの?
わざわざありがとう」
「こんばんは。あの・・ニノちゃんは?まだ熱あるの?」

「そんなに高くは無いのよ。さっき計ったら7度5分だったから。
昔から 行事ごとの前にはお腹痛くなるような子だったから
今回も自家中毒みたいなもんだと思うの。
もしかしたら足のケガの事が原因かもね
まーくんに黙ってたことは勿論悪いけど 
あの子はあの子なりに悩んでたと思うの、
それを私が考え無しに言っちゃって 
まーくんにも悪かったわね、ごめんね」


「え?俺?・・俺はそんな・・・」


思いがけずおばちゃんに謝られてしまって
ちょっとおたおたする






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