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扉を開けて AN

第10章 勇気を出せ



「ニノちゃんにお大事に、って言っておいて」
「わかったわ。まーくん、これからも和の事よろしくね」

「あは、俺の方こそよろしくだよ、
ニノちゃんには一杯お世話になってるもん
じゃあね、おばちゃん、おやすみー」
「まーくんありがと。おやすみなさい」


まーくんは部屋に上がることなく
帰って行った

残念な気持ちとホッとした気持ちが入り乱れながら
階段を下りていくと


「あら、和。今まーくん来てくれて
コレ今日の授業のノートですって。和に“お大事に”って」
「・・うん・・・」

「具合どう?明日は行けそう?」
「うん、明日は大丈夫」

「それならいいけど。じゃあしっかりご飯食べなさい
今温かいおうどん作るから」
「うん、ありがと」





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