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扉を開けて AN

第10章 勇気を出せ



そしてすぐに戻ってきたまーくんは
Tシャツの上に深いカーキのMA-1を羽織り
俺にも大判のストールを持ってきてくれた


「ニノちゃん ちょっと薄着だからこれ巻いてて」
「・・ありがと」

ふわりと首元に巻いてくれるストールから
お日様みたいなまーくんの匂いがする
思わず目を閉じて そっと息を吸う


「小学校行こっか・・・身体大丈夫?」
「うん」


俺を気遣いながら 先に立って歩くまーくん
MA-1って一歩間違うと作業着みたいに見えちゃうんだけど
まーくんが着るとめちゃめちゃカッコいい

後ろを歩くのを良いことに
細身のわりにしっかりした肩幅とか
少しまくり上げた袖から見える腕の筋肉とか
びっくりするぐらい長い脚とかに
見惚れながらついて行った






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