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扉を開けて AN

第11章 父として




その後も 自然に緩んでしまう口元を見られないように
ニノちゃんの先に立って歩いた
ホントは体調悪いニノちゃんと
並んで歩くべきだったんだろうけど
自分のことでいっぱいいっぱいになってしまった俺は
そんな余裕もないままに
校庭の端っこに埋めてあるタイヤの遊具に座って
ここなら暗いから大丈夫、と
ニノちゃんを見つめながら 話を促した

暫くためらっていた様子のニノちゃんだったけど
ぽつぽつと話し始める


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