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扉を開けて AN

第11章 父として



「まーくん・・・あの・・・捻挫の事・・ごめん。
信じてもらえないかもしれないし
許して欲しい、なんて言うのは図々しいと思うけど
俺・・騙してやろう、とか
そんな気持ちじゃなくて・・・ただ・・・
まーくんと色々話したことが楽しくて
もうちょっとだけ こうしていたい、って思っちゃったんだ
でも、昨日 試合が近いのに 部活の練習
まーくんが居なくて大変だ、って聞いて・・・
ホントは帰り際、ちゃんと言おうと思ってたんだよ」


それは周りが静かじゃなかったら何て言ってるのか
聞き取れないほどの小さな声だったけど
伊達に長年幼馴染やってるわけじゃないからね

ニノちゃんならこう言うだろう、って推測で補いつつ
ニノちゃんの気持ちは全部受け止める事が出来た






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