扉を開けて AN
第2章 初めての恋
制服はそれぞれの親と一緒に買いに行ったから
まーくんの学ラン姿を見たのはその日が初めて
ずっと前から知ってるまーくんなのに
初めて会う人のようにドキドキして
一目見た時から目が離せなくなった
いつもと変わらずきゃいきゃい燥ぐまーくんと歩く道すがら
俺はまーくんの学ラン姿に見惚れて返事が上の空
そんな俺を見てまーくんが笑う
「ん?どしたの?かずくん眠いの?」
「そ、そんなことないよ、まーくんじゃないんだから」
「あはっ、だよねー」
その笑顔にまたドキドキ、という無限ループが
学校に着くまで何周か繰り返された