扉を開けて AN
第2章 初めての恋
「やっべぇ、ちょっと遅れちゃった」
まーくん待ってるかな、と焦ってインターホンを押すけど
暫くしてもまーくんは出てこない
え?まさかまだ寝てるんじゃないよな、
いやいや、おばちゃんも居る筈だしそれは無いか
何回か続けてインターホンを押すと
中でドタバタ音がして
バーン!と勢いよくドアが開いた
「ごめん!お待たせかずくん!」
「まーくん おっせぇ・・よ・・・」
「ごめんねー、ちゃんと目覚ましかけたのに二度寝しちゃって・・
わお!かずくん制服だ!カッコいい!!似合ってるねぇ~」
「まーくんも・・・似合ってるよ」
「なーんか新鮮だよねぇ。大人になった気分」
「・・そ・・かな」