扉を開けて AN
第20章 好みのタイプ
あはっ、って 笑って見せたつもりだけど
俺はうまく笑えてたかな
「うん、カンナは他の子と違うね
だから俺も心が動いたんだ」
そんな翔ちゃんの返事を聞いても
俺は笑顔を続けることが出来てたかな
「ヒューヒュー、憎いね、このっ」
「相葉さん、いつの時代の人なの」
「あはは・・確かに。でも、翔くんに
そこまで言わせるカンナちゃんすごいなぁ」
翔ちゃんは 3人に冷やかされたり
突っつかれたりして照れ笑い
誰も俺の方なんて見てなかったから
俺の態度がおかしい事には
気づかれずに済んだと思う