扉を開けて AN
第22章 冷たい水の中
翔ちゃんにとって俺は
ただのキモイ奴になってしまったのかも
そう考え始めたら それはもう本当の事にしか思えなくて
俺の方も 翔ちゃんを見ることが出来なくなった
5人でわいわい盛り上がる時だけは
以前と変わらないようなフリで翔ちゃんとも話したけど
それ以外では
2人で目と目を見交わし
笑い合い、頷きあうような
あんな時間は二度と無くなった
そして それでいいんだ、それが正解なんだと
神様に言われてるかのように
2年生になって 俺と翔ちゃんは別々のクラスになった