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扉を開けて AN

第26章 ホントの気持ち



≪大野君の好きな人は超鈍感だから ハッキリ言わないと一生伝わらないよ
櫻井君を宜しくね≫



愕きと同時に やっぱり、と言う気持ち
カンナちゃんは俺の気持ちなんてお見通しなんだ
それでこのチャンスをくれたのか?

でも、何で?
日本とアメリカ、距離は確かに遠いけど
LINEは勿論、今はビデオ通話だって簡単にできるのに
そんな簡単に諦めちゃって良いの?
俺はカンナちゃんにとってライバルなんじゃないの?


あぁ、だけど
そんな事を言い訳にしたくはない
理由はどうあれ カンナちゃんがくれたこの機会
棒に振るなんてことしちゃいけない

勇気を出せ、俺





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