扉を開けて AN
第26章 ホントの気持ち
しばらく考え込んだ翔ちゃんが自分の気持ちを確かめるように
ゆっくりと話し出した
「・・・そうかも知れない。俺がカンナと付き合う気になったのは
カンナが俺の事 別に好きじゃない、
ただの思い出作りに協力してほしい、って言ったからだし
もしも途中で カンナが俺の事を好きだって感じたら
・・・こんな付き合い方は止めようって言ってた、と思う」
「うん・・だから これでよかったんだ
翔くんの超鈍感さがカンナちゃんを救ったんだよ」
「ちょっ、智くん酷くない?」
翔ちゃんがこんな風に焦った顔を見せるのはレアケース
こんなとこも可愛いいから 俺はもっと意地悪したくなっちゃう