扉を開けて AN
第2章 初めての恋
「これから文化祭もクリスマスもあるし
年が明ければバレンタインも・・・
女子が彼氏作りに張り切るイベント目白押しじゃん
この調子で女子がどんどんアプローチしてきたら
いつかはまーくんもその気になるかも」
そんなことを考えたらもう
居ても立っても居られなくなっちゃったんだよなぁ
日々カッコよくなっていくまーくんを見つめる度に
俺の心臓はドキドキと煩く高鳴り
「ニノちゃぁん」なんて肩を抱かれた日には
今が俺の人生MAXの瞬間だ!ときゅん死を覚悟した
そのくせ
「暑苦しいからくっつくなよ!」なんて邪険に扱った後の
「翔ちゃぁん、ニノちゃんが酷い~~」と
翔ちゃんにくっつく姿にショックを受けたりして
我ながら面倒くさいヤツだよなぁ、なんて
密かにため息ついてたんだけど