
扉を開けて AN
第3章 モテ期なんて言われても
「どうしよう・・・」
「ん?」
「どうかした?」
思わず漏らした言葉に
翔ちゃんと風間ぽんが不思議そうに俺を見る
「俺・・・何も知らないで・・・
もしかしてニノちゃんの事 傷つけてたのかも・・・」
突然変なことを言い出した俺に
2人は顔を見合わせてたけど
そんなことに構わず
後ろの席を振り返りニノちゃんを探した
けど、ニノちゃんはもう弁当を食べ終わったみたいで
教室内にも姿が見えない
「ニノちゃん・・・」
何かに急き立てられるような気持ちになって
俺は食べかけの弁当を置いて
ニノちゃんを探すことにした
