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扉を開けて AN

第4章 俺の彼女に


4-2

「え?俺?何で?てか、え?今 彼女って言わなかった?
これでも俺 一応男だけど?」


俺のあたふたぶりがツボに入ったのか
潤くんがぷっと噴き出す


「あはっ・・一応、って何だよ?・・・ニノやっぱ面白いなぁ」
「潤くんてば・・・」

「笑ってごめん。でも冗談じゃなくてさ。
こうなったら デート現場を見せた方が騒ぎは収まるかな、と思ってるんだ。
でも、偽の彼女役だなんて 女子には頼めないの、わかるだろ?」
「・・・・・・」


そりゃそうだ
潤くんの事を好きな女子が偽の彼女役を頼まれたら・・・
もしかして その時は嬉しいかもしれないけど
結果的には残酷なことになるだろう
かと言って 全然関係ない女子にそんなことを頼むのも・・・






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