扉を開けて AN
第6章 優しさが辛い
6-1
「えっっっっ!?ニニニニノちゃんっ!?」
予想もしなかった声に 振り返ると
そこには 目が真ん丸になったまーくんの姿
俺の方も 心臓が止まりそうに驚いて
置かれた状況も忘れるほど 大きな声を出してしまった
「えっ?あ、まーく、・・相葉さん?///
何?何?何でいるの?///」
「あ・・・いや、あの・・・」
ふと気づけばにやにやと笑う潤くん
「え・・・潤くん まさか?」
「違う違う。別に呼んだわけじゃないよ。
まぁ、後をつけて来てるのは気づいてたけどね」
何それ?と呆然とする俺の後ろで
まーくんが素っ頓狂な声を出した
「嘘でしょ、俺の完璧な尾行に気づいてたの?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」