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ヌードモデルを温めて

第6章 エピローグ(ストーブを点けよう)




数日後、再びアトリエに赴いた。

裸婦画として完成させることに決めたと画家は言ったが、
あとは顔を仕上げ、背景をやり直すだけだから、今日は裸にならなくていいと言われた。

そのかわり、処女のように恥じらう表情を描きたいというリクエストだった。

それなら、と私はその場で服を脱ぎ、白いショーツだけを残してモデル台に上がった。

「これが一番恥ずかしいです」

その言葉に一片の偽りもなかった。

もし、パンツを濡らしてしまったら、画家にバレるだろうか?
そう思うだけで、自然と恥じらいの表情になる。

画家は言った。
「それなら、ストーブを点けよう」

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