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イラクサの棘

第16章 アナタニチカヅキタイ



無垢だった肉体に
いきなり強烈な刺激を与えられた

好きだよ潤、かわいい俺の潤
先に口で俺のことイカせてくれたら
その花抜いてやるよ   

男同士の抵抗だとか
男女の普通のセックスを知るよりも前に
智のみだらな性癖と優しい凌辱で  
俺の感覚は狂っていった。


んんっ、ふぅ、…あっい、ぁあん!


こら、
1人でするなって言ってただろ!

だって、ごめんなさっ…も、苦しぃ

潤は、俺の手でなきゃイケないだろ
ほら、舐めたいだろ?

大野さぁ…はやくっ…んぐっ…ぁふ



※ ※ ※



解放を許される時は、智を口淫でイカせた後
智の指で絶頂に導いてもらえた。

泣く程イヤだった、口腔内に吐き出される
智の精液をすべて飲み干す行為。
けど半年を過ぎる頃には
えずく事もなくなり、ごくりと喉を鳴らして
美味そうに飲み干すことが出来る様になると
智にとても褒められたんだ。 




そっと触れてみると
なんだか自分の一部分だとは思えない。
握りしめるとぐっと硬度が増すけど
この先は…自分でできるかな?

「んはぁ…ぁ…あぁ…」

智の影が脳裏に浮かぶと指先が震えて
ぐにゃりと萎えてしまう。

やっぱりこわいよ
自分でコントロールできない肉体
欲望が怖気づいてしまう。

外気に触れると
身体が落ち着くかもしれない
露天風呂へ出てお湯に浸かってみる。

見上げてみると満点の星が瞬いてる。

「翔さん、まだかな?」

優しい声
いつも真っ直ぐに見つめてくれる
あたたかな眼差し
出逢った時からずっと
俺の事を最優先で考えてくれてる人。

さっき俺
素っ裸で抱きしめられたんだ
しかも、全身を見てもらって
翔さんは、きれいだって言ってくれた。



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