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刑事とJK

第12章 やっぱり好き


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腕時計を確認する


「9時…過ぎたな…」


辺りは真っ暗で公園にはもう誰もいない

明かりは均一にならんだ電灯くらいしかなかった




「来ねぇのかよ…」



頭を落とす














『斉藤…』




顔を上げると、目の前にはゆうひが立っていた



斉藤は目をパチクリさせる




『…ずっと、待っててくれたの?』



「…まぁな」




『どうして?』




「待ってるっつっただろ、男に二言はねえ」



『……』




ダメ…

やっぱりあたし、斉藤のことが好き…




あんたが津森さんとキスしようと、津森さんのことを好きであろうと



あたしはあんたが好きだ











斉藤はクスッと笑った



『な、何よ…///』



「結局お前は来たじゃねぇか、女には二言はあんだな」



『うぅるさい!!!
じゃあ来なきゃよかった、ああ損した!!
じゃあね、帰る!!』


方向を変えて歩き出したゆうひを

斉藤は後ろから抱きしめた



『斉藤っ…///』






「…腹減った」



『はぁ?』



「動けねぇ…」



『何も食べてないの?』




「うん」



何が"うん"よ!!
かわいいじゃんか馬鹿!!



「朝に握り飯食って…それからはなんも…」



『ご飯、食べに来る?』


「いいのか!?」


斉藤は肩に手を置き、顔を上げた


『なんか作りすぎちゃったから…あたしの家までお腹もつ?』

「頑張るわ」




二人はゆうひの家まで歩いた

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