テキストサイズ

刑事とJK

第16章 海物語



ピーーーーーーーー



携帯のアラームが鳴る


試合終了の合図だ




「得点は…!?」



座っていた山崎が白旗を上げた

「Bチームの勝利ーーー!!!!」


Bチームから歓喜の声が湧いた





『負けた…』


「あーあ、斉藤のせいで…」


「オレじゃねぇ!!」






―――――――――――




時刻は3時になっていた



『あ、貝殻見っけ』


ゆうひは貝殻を拾い、斉藤に見せた


「子供か。」



『子供じゃねー』


ゆうひは貝殻を海に投げた



すると、シゲが泳いでいるのが見えた


『シゲー、何してんのー?』


「泳いでるー!!ゆうひちゃんも一緒に泳ごうよー!!」


『あたしはいいよー』


「…カナヅチ?」


『違うわ!!』


ゆうひは海に足を入れ、蹴り上げた

水しぶきが斉藤にかかる


「ってめぇ!!」


ゆうひはキャッキャッと笑った

『あっちって何があんの?』


「は?」


ゆうひが指差した方に目をやると、大きな岩場のようなものが見えた


『探検~♪』


ゆうひは意気揚々とそっちへ歩いていく


斉藤も、ゆうひが迷子にでもなったら面倒なのでついていった


「先輩ーゆうひちゃーん、どこ行くんすかー?」


浜に上がったシゲは聞いた


『あっちの岩場ー』


「僕も行きたいっすー!!」




その様子を遠くから見ていた藤野は、ニヤリと笑い、そしてシゲを呼んだ


「シゲー!!ちょっと喋ろうぜー!!」


「え、あっ…
はーい!!!」


シゲは藤野のもとへ走って行った


ストーリーメニュー

TOPTOPへ