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刑事とJK

第17章 過去



――――――――――――


それから数ヶ月が過ぎた



斉藤と藤野は廊下ですれ違った

「よぉ、斉藤」


「おっ、どうだ?調子は」


藤野は北田が死んでから、空いた上の席に昇格していた


「だいぶ馴れてきたけどな…それでも俺みたいなひよっこには重いよ」



「そうか…いろいろと大変だな…」



「ああ…
お前は先輩を大切にしてやれよ?」


斉藤は少し笑って


「もちろん」


と言った



絶対泣かせねぇよ

村上は…






「…斉藤、お前…」


「あ?なんだ?」


「…村上先輩に…惚れてんのか?」


「ばっ!!バカヤロー何言い出すんだてめぇ!!///
絶対ねぇよ、あんなババア!!///」


斉藤…わかりやすいなぁ


「はいはい、それじゃあな」


藤野は軽く手を上げた















村上は灰色のファイルを手にしていた


『斉藤、仕事だー』


オレが…村上に惚れてるだと…?


『―――…で、場所は東町の…』


オレが…村上に惚れてるってんなら…、この気持ちが"好き"って奴なのか…?



『―――ってめえ話聞いてんのか!!??』


村上は斉藤の足を踏み付けた


「いで!!!」


『何マヌケ面かましてんだコラ、大事な内容だっつったっしょ!!??』



「わ、わりぃ…」



村上はいらいらしながら頭を掻いた


『そのちっこい脳みそに全部突っ込めよ?
二度と言わないからな!?』



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