
刑事とJK
第18章 姉です♪
日曜日
『ん…』
眠たい…
目をこすりながら上を見た
いつもと違う天井
『…そうだ…』
ここはホテルだった
昨日藤野さんから話を聞いて、斉藤と少し喋って…
自分の部屋に戻って寝たんだ…
体も、気持ち的にも重かった
斉藤があんなつらい過去を持っていたなんて…
みんなは朝からバスに乗り、家に帰った
ゆうひはその間、斉藤とは口を利けなかった
―――――――――――
am11:30
自宅のベッドに倒れ込むゆうひ
『斉藤…』
ゆうひは自分の頬をひっぱたいた
『あたしらしくない!!!』
ゆうひは冷蔵庫から野菜や肉を取り出し、肉じゃがを作った
『よし』
これを斉藤に食わせる
あたし、ナイスアイデア!!
肉じゃがをパックに詰める
今日はもう休みだから家にいるだろうし、配達してやろう♪
ゆうひはルンルンと出掛けていった
ピンポーーーーン
ゆうひは斉藤の部屋のインターホンを鳴らした
ガチャッと扉が開く
「はい?」
ゆうひは固まった
出てきたのは斉藤ではなく、女…しかも激かわいい人だったから
『あ…!!部屋間違えました!!ごめんなさい!!』
急いで立ち去ろうとした
「正貴のお客さん?」
『へ…?』
正貴…
まさき…?
あ、斉藤の名前だ!!
えっ、下の名前で呼んでる!?
あなた一体誰ですか!?
女はニコッと笑い
「どうぞ」
と、ゆうひを中に入れた
