
刑事とJK
第3章 見直した
シゲも斉藤の襟元を掴み、斉藤は勢いよく投げられた
「ぶはぁ、どう、ゆうひちゃ…」
「甘いわ」
斉藤はバッと起き上がり、シゲの足を引っかけて倒した
「いだー!!」
「おいおい、犯人が柔道の達人だったらどうすんだよ」
斉藤は土を払いながら起き上がった
「だからって…いきなりはひど過ぎます…」
シゲは倒れたまま文句をたれた
『…ほんとにすごいじゃん、刑事』
口に手を当てて感心している
斉藤はちょっと得意げになった
「まぁ、これくらい序の口だけどなぁ」
『ただのオッサンだと思ってたけど、見直したよ!!』
ただのオッサンってのが気にくわねぇが…その笑顔に免じて許してやる
シゲは完璧ゆうひに見とれている
