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刑事とJK

第20章 夏祭り


―――――――――――



『8時30分…』


周りのカップルはキスしたり触りあったりとイチャイチャしている


そんな中でゆうひはひとり待っていた





大きな花火が連続で打ち上がる



もうすぐ、終わるのかな…


ゆうひは俯いた


斉藤、間に合わないのかなぁ…




一緒に…見れないのかなぁ…




ドンドンという音だけが聞こえる



その時、誰かが肩を叩いた


振り向くと



「なに下向いてんだ、もうすぐ終わっちまうぞ?」



『…遅いよ…///』


ゆうひは花火を見上げた


1番大きな柳花火は、1番きれいに見えた





……



あ…終わった、と周りから聞こえた


『一緒には、一発しか見れなかった…』

「別にいいじゃねぇか、そんだけ価値ある花火だったってことで」


『……』



「ほら、ジンギスは花火全部見てたってよ、いっちょ前にベンチに座りやがって」


斉藤はジンギスの頭を掴んでゆうひに渡した


『ちょっと、そんなひどい持ち方しないでよね!!
それに、こいつはまさきだって何回言ったらわかんのよ!!』



ゆうひはまさきを取り上げる



『…でも、ありがとう…一緒に見てくれて…///』



「年に一度は見ときてぇからな…んじゃ、帰るか」


『…うん、バイバイ…』


「家まで送るって」


『え、いいの?』


「暇だしな」



ふたりは公園から出た




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